2013年12月21日

【ArtFM 瀬戸市美術館(愛知県瀬戸市)】

愛知県の瀬戸市美術館へ行った。

焼物の代名詞、瀬戸に位置する当館、
当然展示は陶芸を主とする。

見たのは瀬戸・藤四郎トリエンナーレの品で、
伝統的造形から現代彫刻のような作品まで並ぶ。

その多様さにおける自身の楽しみと、
思い浮かぶ開祖・藤四郎のたまげる姿との乖離に、
末広がる歴史を感じた。

/スグル
 今回の1枚目は、瀬戸市美術館の館内です。エントランスホールを上に見上げています。晴天時など自然光が強い時は、光が滝のように降り注ぐのでしょうね。

 建屋の外に戻ります。瀬戸市文化センターの入口です。大きく3棟からなります。そのうち1棟が瀬戸市美術館です。

 近づきます。こちらの棟は文化ホールです。

 左に黒く見えるのが文化ホールで、右奥に見えるのが瀬戸市美術館です。アーケードが目を引きます。デジタルな感じもする特異な姿です。


 瀬戸市美術館の外観です。当日は途中から雨になったので撮影に苦労しました。




 館内の撮影の許可は頂きましたが、展示室以外の設置分も含めて作品の撮影は不可とのことだったので、しょうがなく天井や椅子などを撮っておきました。

 当館の所蔵品、加藤唐九郎(かとうとうくろう 現瀬戸市出身)の「黄瀬戸輪花鉢」です(※当画像はネットより拝借)。陶祖・藤四郎もこれは想定の範囲でしょうね。
 ちなみに、陶祖・藤四郎は瀬戸焼の開祖とされている人です。瀬戸では毎年4月に「陶祖まつり」が開かれます。
 また、レポート中の「焼物の代名詞」とは、あらゆる焼き物を「せともの」と表現する事を指しています(私の祖母は皿でも何でも「せともの」と表現していました)。「宅急便」「テトラポッド」などと似ており、勢いと地位を感じさせられます。

 こちらも所蔵品の加藤土師萌(かとうはじめ)「萌葱金襴手葡萄文壺」です(※当画像はネットより拝借)。
 藤四郎の時代ではエキゾチックといえば中国(+シルクロード)であったと思いますが、この文様はアール・ヌーヴォーのような感じがします。藤四郎の驚く顔がだんだんと浮かんでくる感じです。
 ところで、当館の所蔵品としてこれら2点の陶器を挙げましたが、藤井達吉(ふじいたつきち)や北川民次(きたがわたみじ)などの絵画もあるとのことです。ですが、私の訪問時はトリエンナーレの展示のために絵画が皆無でした。また眺めてみたく思っています。

 こちらは瀬戸・藤四郎トリエンナーレにて審査員特別賞を受賞した、松永泰樹(まつながたいき)「大地を潤す」です(※当画像はネットより拝借)。
 用途を逸脱しない範囲でハンス・コパーのような外観をしています。開祖 藤四郎のたまげる顔が思い浮かびませんか?
 私は基本的に和のものが好きで、焼物の美術館もよく訪問するのですが、有名産地の美術館でも見かけだけでは産地がどこか分からない作品が多数あります。「え?本当に焼物なの???」という作品も珍しくありません。実際、その地で焼かれはしたものの、その地の土を使っていない作品もかなりの数あります。私としては、多様性は更に進んでほしいのですが、地域的なムラががなくなるのは寂しい感じです。方言のような地域的特色・地域的な かわいさ は残ってほしく思います。
 
 さて、交通手段です。今回は名鉄瀬戸線に乗りました。

 そして、N700系です。

【瀬戸市美術館】
〒489-0884
・愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内) 【map】
・TEL:0561-84-1093
【開館時間】
・9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】
・年末年始(1/1~1/4 12/28~12/31)
・月1回程度臨時休館あり(文化センター休館日と同日) 
文化センター休館日
・全館展示入替のため臨時休館することがあります
【入館料】
・100円
※特別展開催中は入館料が異なります
【アクセス】
・名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」下車 徒歩13分
gooogleマップも徒歩13分を示しています。ただ、実際に歩いたところ美術感近辺は上り坂ですし、若干の余分をみておいたほうがいいでしょう。

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