2013年12月2日

【ArtFM トミオカホワイト美術館(新潟県南魚沼市)】

新潟県南魚沼市のトミオカホワイト美術館へ行った。

霊峰八海山間近、
田園広がる地に建つ当館、
窓からの眺めに贅沢を感じる。

展示は富岡惣一郎の作品で、
重く白いトミオカホワイトの積もる作品が並ぶ。

そのリアルで抽象な景色に、
具象と抽象の狭間の面白さと共に、
大自然が抽象になる不思議さを感じた。

/スグル
 今回の1枚目は、トミオカホワイト美術館からの霊峰八海山の眺めです。まるでカナディアンロッキーに来たかのような景色が広がります。この眺めだけでも来てよかったと思う程のものです。

 ちなみにこちらは、カナダ在住時にカナディアンロッキーで撮影した写真です。上記の例えは、このイメージから来ています。
 
 トミオカホワイト美術館近辺の写真です。田園が広がります。私の訪問時は春で、このように野原のような光景となっていました。冬は雪で一面真っ白となるそうです。

 トミオカホワイト美術館のすぐそばから撮影した八海山です。この八海山、Wikipediaによると、「2009年に放送されたNHK大河ドラマ「天地人」の冒頭のタイトルバック映像において、妻夫木聡が演じる主人公の直江兼続が、八海山の山頂に立っているシーンが使われた」とのこと。あの雄大な映像は、八海山だったのですね。

 トミオカホワイト美術館の建屋です。細長い外観をしています。館内もこの外観の通り、大きく長い展示室が1室ある造りです。


 富岡惣一郎(とみおかそういちろう)「北の海・流氷 A」です(※当画像はネットより拝借)。
 幅2m以上もある(150号)、トミオカホワイトが一面を覆う大作です。流氷が描かれています。リアルで臨場感のある作品なのですが、少し別の目で眺めると、抽象画("現代アート"のような感じといえば分かりやすいでしょうか)にも見えます。抽象なわけがない大自然が、見方によると抽象が集まってできているという事です(少しフラクタルに関連)。写真を撮るという意味でも参考になる作品だと思いました。
 ちなみに、「トミオカホワイト」とは、富岡惣一郎が生み出した白い絵の具の呼び名です。「黄変・亀裂・剥落しにくく、白磁を思わせるような平滑・清澄・魅力的な輝き(パンフレットより)」があります。私には、雪や氷の重量感と質感を伝える色でした。流氷の押し合う重い音が聴こえてきそうです。

 富岡惣一郎「信濃川・卯の木 A」です(※当画像はネットより拝借)。やはり、具象なのに抽象を感じます。こちらも150号の大作です。

 富岡惣一郎「大雪山・糖平湖」です(※当画像はネットより拝借)。ヘリコプターを使い、得た光景との事。確かに風景画で、写実的な臨場感があるのですが、心のスイッチを入れ替えると抽象画に見えてきます。不思議であり、面白いものです。

 さて、電車です。前回のレポート「棟方志功アートステーション」にて行きの列車を紹介したので、こちらでは帰りの手段を紹介します。美術館からJR六日町駅までは美術館の車で送って頂き(私の訪問時より始まった新サービスです。詳細は文末をご覧下さい。)、その後「ほくほく線」に乗りました。

【トミオカホワイト美術館】
〒949-7124
・新潟県南魚沼市上薬師堂142 【map】
・TEL:025-775-3646
【開館時間】
・9:00~17:00(4月~11月)
・10:00~17:00(12月~3月)
※入館は16:30まで
【休館日】
・水曜日(祝日の場合その翌日)
・展示替え期間
・イベント時
・年末年始
【入館料】
・500円(一般)
【アクセス】
・バス
 JR六日町駅より約20分(発車時間など詳細はサイトを確認)
・タクシー
 JR五日町駅より10分
 JR六日町駅より15分
 JR浦佐駅より20分
※バスの本数は多くありません(1~2時間に1本程度)。必然的に六日町駅での待ち時間は長くなりますので、駅の建屋にある「棟方志功アートステーション」をお楽しみ下さい。
※訪問者数と職員さんの都合とが合えば、「送迎もOK」とのことです。送迎先はJR六日町駅かJR五日町駅のどちらかで、事前の連絡(上記の電話に大塚様宛)が必要となります。乗車可能人数は3名です。この新サービスはWebサイトに載っていない内容なので、「ArtFMの竹本に話しを聞いた」とお伝え頂ければと思います。ちなみに、私がそのサービスを受けた第一号の来館者です。なお、都合によりサービスが不可の場合はご容赦下さい。

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