2013年12月15日

【ArtFM メナード美術館(愛知県小牧市)】

愛知県小牧市のメナード美術館へ行った。

まるで聖地、重厚な外観の当館、
外壁の白御影が神殿のように映る。

所蔵は印象派以降の西洋絵画、日本画、彫刻、工芸品などで、
部屋ごとに主題が変わる。

安心の構図、菱田春草「海辺月夜」に癒されつつも、
やはり毎度惹かれるアンソールに心が踊る思いがした。

/スグル
 今回の1枚目は、メナード美術館の近くで見つけた花です。
 よく聞かれる事の1つとして、使用しているレンズは何か?という事があります。答えは、ArtFMにアップしている写真の多くは、カメラ購入時(Nikon D7000)にセットでついてきたズームレンズです。この写真もセットのズームレンズで撮影しています。一眼レフなので、この程度のボケなら別売りの単焦点レンズを使う必要はありませんし、レンズにこだわるニコンなので表現力は十分です。初心者向けの一眼レフ(D3200, D5200, D5300)であっても表現力は変わりません。

 こちらは、メナード美術館の近くに建つ小牧城(小牧山城)です。
 歴史との整合を取ると、この地にあった織田信長の居城小牧山城は天守閣を有する城ではありません。当建物は、近年になって建てられた天守閣風建物(小牧市歴史館(小牧城))です。googleマップによると、美術館より徒歩15分程度のところにあります。

 メナード美術館の建屋です。大きく丸く健康的で緑鮮やかな双樹がトレードマークとなっています。所蔵品は、メナード化粧品の創業者 野々川大介・美寿子夫妻が中心となり収集した美術作品で、「印象派以降の西洋絵画、明治以降の日本人作家による日本画・洋画を主体とする他、版画、彫刻、工芸などの近現代美術及び古美術等の約1,400点を収蔵(Wikipediaより)」しています。

 こちらは前回の訪問時に撮影したメナード美術館の建屋です。外壁の白御影が青空に映えます。内壁は大理石です。

 レポートに「神殿のよう」と書きましたが、いかがでしょうか?私には、重厚な外壁、正面の小さな扉、その扉の重さに、神殿が思い浮かびます。これに双樹の精神性が加わって、聖地にさえ思えました。信心深さはまるでない男なんですけどね。


 菱田春草の「海辺月夜」です(※当画像はネットより拝借)。
 印象の薄い小さな月が、印象深く海辺を照らしています。風は程よく、海はキラキラと輝き、波の音が心を和ませます。
 菱田春草の作品には、日本美術院系の殿堂 天心記念五浦美術館(てんしんきねんいづらびじゅつかん)をはじめ、多くの美術館で出会う事ができますが、その度にその構図と情景描写に心を撃ち抜かれます。私は写真撮影上で日本画を特に参考としているのですが、撮った後に見ると、菱田春草からの影響は特に強い様子です。

 当館の逸品中の逸品、ジェームズ・アンソール「仮面の中の自画像」です(※当画像はネットより拝借)。
 当作品にはじめて出会ったのは豊田市美術館(市立ながら建物も所蔵品も一級)の特別展です。それから当館で再会し(前回訪問時)、今回再々会しました。3度じっくり眺めてもいいもんはよく、感動が深まります。明暗などではなく、構図やサイズ、表情等の差でコントラストを付けているところが、惹かれる点の1つです。

 当館の所蔵品中、私が大好きな作品の1つ、ギュスターヴ・モロー「サロメの舞踏」です(※当画像はネットより拝借)。
 エキゾチックで緻密で幻想的な当作品、当館の所蔵であることは知っているのですが、当館では拝見したことがありません。象徴派(特にルドン)の所蔵館として知られる、岐阜県美術館の特別展で拝見しました。またの再会を願うばかりです。
 なお、モローについては以下の「パナソニック汐留ミュージアム」へのリンクをご覧下さい。

【メナード美術館】
〒485-0041
・愛知県小牧市小牧五丁目250番地 【map】
・TEL:0568-75-5787
【開館時間】
・10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
【休館日】
・月曜日(祝休日の場合は直後の平日)
・展示替等による臨時休館
・年末~1/1
※開館カレンダー
【入館料】
・800円(一般)
・600円(大学生)
※展覧会により料金が異なります
※割引券
【アクセス】
・名鉄小牧線「小牧駅」下車西口より徒歩15分
※私は徒歩で向かいました。googleマップで12分と表示されますが、実際、徒歩15分ほどです。
※十分に徒歩圏内ですが、バスを利用する手段もあります。

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