2013年7月16日

【ArtFM 新秋田県立美術館(秋田県秋田市)】

秋田市の新秋田県立美術館へ行った。

旧秋田県立美術館近く、安藤忠雄氏設計の当館、
館内の辺が生まれたての鋭さを持つ。

本オープン前、作品は未搬入で、
大きな壁面が目玉作品を待ち受けている。

平野政吉美術館所蔵、藤田嗣治「秋田の行事」。

記憶に響く作品の音で、
静かな部屋がにわかに賑やかになった。

/スグル
 新秋田県立美術館の館内の階段です。この鋭さに快感を感じます。

 新秋田県立美術館の建屋です。設計は国内外で有名な安藤忠雄先生。日本国内の多くの美術館の設計をなさっており、その多くに訪問しました。例えば・・

 空間を切る、鋭い直線が毎度印象的です。

 建屋の正面です。こう見ると特別な感じが少々薄くなるんですよね。がしかし、この形状は、内部からの眺めなど、計算が高度になされて造られています。

 美術館の入口です。中に入ってからが、かっこええ・・の連続でした。

 入口の内部からの眺めです。この自動ドア、高さが4.5mもあります。

 尖っていながらも落ち着いた印象の天井です。LEDと自然光とで光を放っています。
 当館はこの天井を始めとして、館全体や部分部分が三角形をモチーフに設計されています。その三角形は、現県立美術館の外観からきたものです。安藤忠雄先生が現県立美術館を見て、三角にしようと思いついたと伺いました。(現県立美術館(平野政吉美術館)は正面から見ると三角形をしています)


 新秋田県立美術館に入って即の階段です。かっこええ・・


 館内でこんな子に会いました。「泉山りずむ」くんです。

 こちらを見つめていました(笑)。

 ニャンコを追うと、そこはカフェでした。

 カフェからは、旧秋田県立美術館・平野政吉美術館が見えます(画面左奥)。三角と丸が印象的です。職員さんのお話しによると、当館はここからの眺めにおいて、目前の大通りが見えなくなるように設計されています。ソファの置く位置も安藤忠雄先生の指示によるものだそうです。

 カフェを過ぎると、大きな展示室が現れます。注目頂きたいのは奥のスクリーンではなく、右上の巨大な枠です。幅が20mほどもあります。レポート中の「目玉作品を待ち受ける大きな壁」とはここのことです。

 その目玉作品がこちら、藤田嗣治(ふじたつぐはる)の超大作、「秋田の行事」です(※当画像はネットより拝借)。
 幅20.5m、高さ3.65mの当作品、現在は当館すぐそばの平野政吉美術館(秋田県立美術館)に展示されています。東京在住の私にとって秋田は大変に遠い場所なのですが、この作品を拝見するために、2年で3度も平野政吉美術館に訪問しました。これから移設される当作品、新居でどう見えるのかが楽しみです。
 ちなみに、新秋田県立美術館の本オープンは2013年9月28日(土)となっています。


 「秋田の行事」の移設後は、作品保護のため、奥のスリットは閉じられてしまうそうです。

 おそらくこの作品も拝見できることでしょう。私の大のお気に入り、藤田嗣治(レオナール藤田)「眠れる女」です(※当画像はネットより拝借)。
 私のイメージ上、藤田といえば「乳白色」に「裸婦」に「ネコ」。そのいずれもが揃っています。


 階段がなんともかっこいいですよね。

 さて、電車です。行きは新型新幹線「E6系 スーパーこまち」に乗りました。当新幹線の営業運転開始は2013年3月16日。私の乗車は翌日3月17日。狙ったとはいえ、営業運転開始直後の乗車は相当に嬉しかったです。
 ちなみに、E6系スーパーこまちのデザインは、「フェラーリ・エンツォフェラーリ」のデザイナーとして知られる「奥山清行」さん。奥山清行さんには函館でたまたまお会いしたのですが、テレビで拝見する通り、大変にダンディーな方でした。惚れそうです(笑)。

 「E6系 スーパーこまち」の車内です。お米の名産地 秋田ということで、全体的に稲穂色(黄金色)をしています。稲穂のデザインもチラホラです。

【新秋田県立美術館(2013年9月28日 本オープン)】
〒010-0001 
・秋田市中通1丁目4-2 【map】
・TEL: 018-853-8686
【開館時間(2013年8月25日まで)】
・10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
【開館時間(2013年9月28日以降)】
・10:00~18:00
(竿燈期間中などは、開館時間を延長する場合があります。)
【休館日】
・無休(ただしメンテナンスなどで臨時に休館の場合あり。事前に要確認。)
※2013年8月26日~2013年9月27日までは本オープン準備のため休館
【観覧料(特別展 非 開催時)】
・300円(大人)
・200円(大学生)
※暫定オープン期間中(2013年8月25日まで)は建物無料公開。イベントによる料金設定の可能性あり。
【アクセス】
・JR秋田駅より徒歩10分
※秋田駅西口より実際に歩いて10分ほどです。西口からまっすぐ突き当りまで歩くと当館に着くので分かりやすいと思います。ただ、一本北側の大きな通り沿いにある堀は蓮の群生地でして、花の時期は大変綺麗です。チェックはしておいたほうがいいと思います。

 大きな通りからの、堀と平野政吉美術館の眺めです。蓮の群生地となっています。2011年の夏の訪問時に撮影しました。

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