2014年1月28日

【ArtFM ルーブル彫刻美術館, 大観音寺(三重県津市), 伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市)】

三重県津市のルーブル彫刻美術館へ行った。

ザ・”パラダイス”、ルーブル姉妹館の当館、
巨大なニケには度肝を抜かれる。

展示の主はルーブル美術館の彫刻レプリカで、
ギリシャ彫刻から仏像までが並ぶ。

巨像の衝撃は心に焦げ付くものの、
オッティン「アモールとプシケ」の愛と色気に癒やされる思いがした。

/スグル
 今回の1枚目は、ルーブル彫刻美術館の建屋と巨像群です。パリ ルーブル美術館前に建つI・M・ペイのピラミッドのような建屋のまわりを、巨大なサモトラケのニケ、ミロのヴィーナス、バルトルディの自由の女神像などが取り囲みます。期待が高まるやら収まるやら、複雑な気持ちです。

 今回は交通手段からの紹介です。北海道札幌の千歳空港より中部国際空港へ降り立ち、名鉄空港線の特急に乗り込みました。 

 近鉄名古屋駅からは近鉄名古屋線。そして伊勢中川駅で近鉄大阪線へ乗り換え。榊原温泉口駅(さかきばらおんせんぐち)に向かいました。

 榊原温泉口駅ホームからの周囲の眺めです。山里な雰囲気が漂っています。

 駅前で見かけた黒服の集団。儀式でしょうか?

 駅から徒歩5分少々で巨像群が現れます。


 建屋南側の景色です。この建屋、設計はどなただと思われますか?なんと、黒川紀章です。国立新美術館や和歌山県立近代美術館などを例に、日本全国の美術館を手掛けていらっしゃいます。

 建屋北側(入口側)です。ニケとヴィーナスが逆の配置になっています。すなわち、両巨像は2体ずつあるということです。

 館内に入ると、更にド~ン。「十一面千手千眼観世音菩薩」が鎮座しています。高さは11mです。



 十一面千手千眼観世音菩薩を取り囲むように廊下がめぐっています。その廊下に並ぶのがパリルーブル美術館の彫刻レプリカです。その数約1300点。現物から直接型を取っています。なんでも、「ルーブル美術館に何度も足を運び交渉し、17回目の渡仏でようやく美術館に了承を得た(Wikipediaより)」そうです。ルーブル美術館会長の挨拶が掲示されていたのには驚きました。
 ただ、並ぶ全てがルーブルの品ではありません。上記の菩薩さまをはじめ、ロゼッタストーン(大英博物館)のレプリカなど他の館の品もかなりあります。

 「ミロのヴィーナス」。そう、ミロのヴィーナスです。館外の巨像とは違います。実物大です。

 実物大の「サモトラケのニケ」が追い回されています。キャーという声が聴こえてきそうです。

 こちらも超有名、ミュロン「円盤投げ」像です。ボーリングをしている姿に見えたのでこんな写真にしてしまいました。今にも投げそうじゃありませんか?

 アントワン・ルイ・バリー「ジャンヌ・ダーク」。ジャンヌ・ダルクの像です。私が解釈を変えると写真も変わります。

 若干黒い暗示はあるものの、神々しく勇ましいジャンヌ・ダルクです。

 対して、この写真になると晩年です。心次第で写真が変わることに面白さを感じます。

 オッティン「アモールとプシケ」。あまりに劇的で、涙を誘います。

 こう見ると、プシュケはマリアさまのようです。

 こう見ると色気たっぷりです。エロ目線をどうかお許し下さい。

 あら、いいオトコ(ハ~ト)。「スパルタカス」です。



 大きな像が目立ちますが、この奥のように、小さい作品もかなりの数あります。


 ジュモーのビクスドールです。フランス製ではありますが、おそらくはルーブルの所蔵ではないでしょう。余談ですが、兵庫県の神戸ドールミュージアムにはこのようなアンティークドールが何点もあります。

 G・リゴー「ベールを被ったダンサー」です。造形も質感も色気もたまりません。

 以下数枚は、ルーブル彫刻美術館に併設の「大観音寺」での写真です(※正しくは、ルーブル彫刻美術館の運営母体がこの大観音寺です)。
 まず現れるのが「金運招き猫」。ニャンコがオーケストラを組んでいます。奏でる音楽を想像するとしましょう。

 岩に浮かぶ「諸病身代り観音」です。こちらは素直に感動しました。

 か、カラオケ観音!?唯一無二の存在ではないかと思います。

 敷地の奥にいらっしゃるのがご本尊、「世界一高さ33メートルの御本尊「純金開運寶珠大観世音菩薩」」です。 

 正直、かなりの存在感がありました。



 以上、ルーブル彫刻美術館と大観音寺でした。

 ルーブル彫刻美術館を後にし向かった先は、伊賀です。伊賀鉄道に乗りました。この車両「忍者列車」のラッピングのデザインは、見たままですが松本零士さんです。

 車内の広告もこの通り、忍者です。

 駅にも忍者。(伊賀神戸駅)

 看板も忍者(向け)。

 上野市駅より徒歩15分ほどの伊賀流忍者博物館へ向かいました。

 外観は普通の武家屋敷なのですが、建屋のいたるところに様々な仕掛けが施されています。

 すべてガイドさんによる解説付きです。なかなかにして楽しく興味深いお話しでしたよ。

 伊賀といえば、俳聖 松尾芭蕉の生誕の地としても有名です。忍者の里伊賀の出身ということで、松尾芭蕉→隠密 説もあります。その芭蕉生誕300年を記念し建てられたのがこの「俳聖殿(はいせいでん)(国の重要文化財)」です。伊賀流忍者博物館のそばにあります。


 なんといっても、この独創的なデザインが目を引きます。設計は、東京の大倉集古館や靖国神社の遊就館等などを手がけた伊東忠太(いとうちゅうた)です。この建物を見ただけでも、はるばる足を運んだ甲斐がありました。

 上野市駅前に立つ「芭蕉翁」像です。

【ルーブル彫刻美術館】
〒515-2621
・三重県津市白山町佐田1957 【map】
・TEL:059-262-1111
【開館時間】
・9:30~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】
・年中無休
【入館料】
・1500円(大人(高校生以上))
・1000円(学生)
※では大学生は1500円なのか1000円なのか。分かりません。電話か現地でご確認下さい。
200円割引券
【アクセス】
・近鉄大阪線 榊原温泉口駅より徒歩5分少々


【大観音寺】
〒515-2621
・三重県津市白山町佐田1957 【map】
・TEL:059-262-1717
【開山時間】
・9:30~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】
・年中無休
【入山奉納料】
・800円
100円割引券
【アクセス】
・近鉄大阪線 榊原温泉口駅より徒歩5分少々
※ルーブル彫刻美術館の真裏です。


【伊賀流忍者博物館】
・三重県伊賀市上野丸之内117 【map】
・電話:0595(23)0311
【開館時間】
・9:00~17:00(入館受付は16:30で終了)
【休館日】
・12月29日~1月1日
【入館料金】
・700円
・忍者ショー 300円
【アクセス】
・伊賀鉄道 上野市駅より徒歩15分ほど
※当館のある上野公園の入口までが徒歩10分以内、そこから徒歩5分少々で着きます。

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