2013年10月8日

【ArtFM 沖縄県立博物館・美術館(沖縄県那覇市)】

那覇市の沖縄県立博物館・美術館へ行った。

能勢修治設計、砂漠の砦の様な当館、
館内の景色に腐海の底のナウシカを思う。

建屋は北半分が美術館で、
コレクション展に沖縄所縁の作品が並ぶ。

特に、沖縄らしい朱を持つ
喜友名朝紀「久高島のイザイホー祭り」には、
自然と神話の境の景色が見えた。

/スグル
 今日の1枚目は、沖縄県立博物館・美術館のエントランスホールです。レポート中に「腐海の底」と表現したのですが、いかがでしょう? 設計の意図としては、「クバの木(ビロウ)をイメージした柱と木漏れ日の差し込む涼しげな空間」なのだそうです。

 美術館の外観です。訪問した日のその時間は一時豪雨で、とりあえずこの写真を撮ったという感じでした。記録写真程度ですが、「砂漠の砦」という感じが少しでも伝わればと思います。

 BCS賞(日本建設業連合会により日本国内の優秀な建築作品に与えられる賞)受賞の当館、設計は能勢修治(のせしゅうじ)さんです。壁面に無数の点々が見えると思いますが、それは穴。大変特異な外観をしています。

 屋外というか中庭の展示として、穀物倉庫の高倉、民家、湧田窯跡などがあります。あまりの雨に、ほとんど見学しなかったんですけどね。



 美術館の入口です。

 建屋本体と、それを囲む穴あきの壁の隙間です。当然に、建屋本体に無数の穴が空いているわけはありません。こういう構造になっています。

 沖縄県立博物館・美術館のエントランスホールです。「博物館・美術館」という記載の仕方をするのは博物館と美術館が一つ屋根の下にあるためで、このエントランスホールを境に入口右側(北側半分)が美術館、入口左側(南側半分)が博物館となっています。


 天女の舞いような雰囲気と朱色が大変印象的な、喜友名朝紀「久高島のイザイホー祭り」です(※当画像はネットより拝借)。この世とあの世の間を眺めているような感じがします。
 喜友名朝紀(きゆな ちょうき)さんは沖縄生まれで、沖縄の芸術を生み出していらっしゃいます。紺綬褒章受章者です。
 イザイホー祭りは、「沖縄県南城市にある久高島で12年に一度行われる、久高島で生まれ育った三十歳以上の既婚女性が神女(神職者)となるための就任儀礼(Wikipediaより引用)」のことです。私はこのことを知らずに見ました。この世とあの世の間の景色を知識がなくとも感じさせるこの作品の力に感動を覚えます。

 西村貞雄(にしむらさだお)「僻日(なんと読むのでしょう??)」です(※当画像はネットより拝借)。
 その場に流れるゆったりした時間や、時の積み重ねなどを感じます。どこから感じているのかわからなのですが、目に浮かぶ沖縄色がまた温かいです(勘違いかもしれません)。「76年の第61回二科会彫刻部門で特選を受賞した作品」とありました。 

 夜はビール。オリオンビ~ル♪
 当然に踊りました。はい、かんぱ~い♪

 電車です。今回は沖縄都市モノレールに乗りました。

【沖縄県立博物館・美術館】
〒900-0006
・沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号 【map】
・代表TEL : 098-941-8200
【開館時間】
・9:00~18:00(入館は17:30まで)
・9:00~20:00(入館は19:30まで)(金・土曜日)
(開館時間と閉館時間は暫定的なもので変更することがあります)
【休館日】
・毎週月曜日
 (ただし、月曜日が祝日及び振替休日又は慰霊の日の場合は開館し、その翌平日が休館。)
・年末(12月29日から12月31日まで)
 (休館日は暫定的なもので変更することがあります)
【観覧料(美術館 コレクション展)】
・300円(一般)
・200円(大学生)
 (企画展・特別展についてはその都度定める)
【アクセス】
・沖縄都市モノレール ゆいレール おもろまち駅下車 徒歩10分

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