2013年3月23日

【ArtFM 蕗谷虹児記念館「魅惑の描線 蕗谷虹児の世界」展(新潟県新発田市)】

新潟県新発田市の蕗谷虹児記念館へ行った。

内井昭蔵氏設計の当館、
寒さに固まる姿がなんとも面白い。

展覧会は「魅惑の描線」で、
蕗谷虹児(ふきやこうじ)のペン画が主に展示されている。

表現も画中の女性も艶と流行を追い求める中、
心に住む母の古風な姿にこそ思春期のような愛情を感じた。

/アートツアラースグル
蕗谷虹児記念館の建屋です。 設計は石川県七尾美術館や大分市美術館、高岡市美術館など、全国いくつもの美術館を手掛けていらっしゃる内井昭蔵氏。大きさは他館より小さいのですが、見ての通り、特徴は明確に持っています。
 【ArtFM 石川県七尾美術館(石川県七尾市)】
 【ArtFM 大分市美術館(大分県)】
 【ArtFM 高岡市美術館(富山県高岡市)】

 ところで、ちょっと巨神兵っぽい正面のお姿、お顔が寒さでこわばっているようにも見えます。訪問は昨年秋に続き2度目なのですが、お顔つきがけっこう違います。あとに載せる秋の姿とお比べ下さい。

館の側の野外彫刻です。当日は雨。かなり素早く撮りました。

前回訪問の2012年9月末の建屋風景です。程よい暖かさをお姿からも感じます。

蕗谷虹児(ふきやこうじ)「巴里の散歩」です。(当画像はネットより拝借)
 人を描いているわけではないものの、レンピッカっぽい表現だなぁと思いました。
 余談ですが、蕗谷虹児とレンピッカは同い年(1898年生まれ)です。没年も1979年(虹児)と1980年(レンピッカ)と近いです。だから何??というお話しなので、これくらいにしておきます。

 ところで、蕗谷虹児といえば、カラーのモダンな女性画のイメージが強いのですが、今回は、当作品のようにペン画中心のコレクション展が開催されていました。館長がおっしゃるには、珍しい展覧会とのこと。前回訪問時は蕗谷虹児イメージそのままの展覧会でしたので、更に蕗谷虹児作品を深く楽しむことができました。

蕗谷虹児「わがATELIER」です。(当画像はネットより拝借)
 今回は展示されていませんでしたが、ペン画の少女の参考として載せておきました。現実の少女たちの憧れをすごく感じる作品で、とてもとても見たいと思っていました。またの機会には拝見したいものです。

蕗谷虹児の代表作「花嫁」です。(当画像はネットより拝借)
 虹児13歳の時に28歳で亡くなった母親の面影をもとに描かれています。蕗谷紅児を代表する他の作品群の女性達が流行を追い求めている艶ある姿なので、当作品の古風な姿はとても心に残ります。これはきっと「恋」です。このお話しについては、前回訪問時のレポートに記載していますので、よろしければご覧ください。
 【ArtFM 蕗谷虹児記念館(2012年9月末訪問分)】


さて、電車です。行きは信越本線で向かいました。電車に詳しくないのでこれ以上のことは分かりません。

帰りはE4系新幹線 MAXとき に乗りました。

【蕗谷虹児記念館】
〒957-0053
・新潟県新発田市中央町4丁目11番7号 【map】
・TEL/FAX:0254-23-1013
【開館時間】
・9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】
・月曜日(祝日の場合翌日)
・12/29~1/3
【アクセス】
・JR新発田駅より徒歩15分

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