2013年4月7日

【ArtFM ペイネ美術館(長野県北佐久郡軽井沢町 軽井沢タリアセン内)】

長野県軽井沢のペイネ美術館へ行った。

旭日中綬章、アントニン・レーモンド設計の当館、
湖畔に佇む姿が実に自然。

展示は「ペイネの恋人たち」で、
全ての部屋に可愛らしい愛が溢れている。

時に寒く、時に不安を感じる景色の中、
通じる心と直球の愛の言葉に
心があたたまる思いがした。

/スグル
 ペイネ美術館とその前に立つレイモン・ペイネ「恋人たちの像」です。館内で作品に触れるまでは、町おこしのマンガの銅像??と感じましたが、館を楽しんだ後は暖かくて仕方のない愛しい銅像となりました。

レイモン・ペイネ「恋人たちの像」です。

 ペイネ美術館の建屋です。設計はアントニン・レーモンド。同町内に別荘 兼 仕事場として建てられた「軽井沢・夏の家」が移築され、美術館の建屋となりました。
 アントニン・レーモンドはフランク・ロイド・ライトの元で学んだ方です。日本でレーモンド事務所を開設、前川國男(宮城県美術館東京都美術館熊本県立美術館など)、吉村順三(奈良国立博物館 新館)らを輩出しました。前川國男に続くは丹下健三(横浜美術館)であり、それから磯崎新(水戸芸術館群馬県立近代美術館など)・谷口吉生(土門拳記念館豊田市美術館丸亀市猪熊弦一郎現代美術館東山魁夷館など)・黒川紀章(国立新美術館名古屋市美術館奈良市写真美術館など)らへと続きます。こう見ると、日本全国の美術館が当館の建屋から生まれた感じさえもしますね(当建屋はコルビュジエの建物を参考にしたものなので、もう少し複雑な流れにはなりますが)。


 レイモン・ペイネ「エキゾチックガーデン」です。(当画像はネットより拝借)
 当作品、アンリ・ルソー色ですよね。Wikipediaによるとペイネはフランスのイラストレーター・漫画家とありますが、当作品や次の作品、他の展示品を眺めていると、パントル・ナイーフ(ナイーブ派)の画家だと感じます。

 レイモン・ペイネ「幸せの鳩」です。(当画像はネットより拝借)
 基本、こういった感じの愛にあふれた作品が多数展示されています。時々エロいんですけどね(笑)。それがまた素直でいいなぁと思います。
 ただ、当2作品にはほぼないのですが、男女の愛のあたたかさは変わらないものの、流れる空気が暗く寒い作品も多数です。それらが私はより好みで、その温度のコントラストに、孤独感、溢れに溢れる愛、全ての想いが伝えられていないのではないかという不安などなどを感じます。当館に訪問の際は、その温度を感じてみて下さい。

〒389-0111 
・長野県北佐久郡軽井沢町塩沢湖217 軽井沢タリアセン内 【map】
・TEL:0267-46-6161
・FAX:0267-45-3663
【開館時間】
・午前9時~午後5時
【休館日】
・冬季休館日あり(パンフレット上の表記)
・休館日:7/11、11/7、12月は火水木休、12/26~1/1(Webサイト上の表記)
※お住まいがお近くでなければ、電話で確認して訪問した方がいいと思います
【入館料】
・900円(大人(高校生以上)、入園料込み)
・基本、車かバス。私はレンタサイクルを選びましたが。【googleマップ】

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