2013年3月22日

【ArtFM 高崎市タワー美術館「清水寺成就院奉納襖絵 風の画家 中島潔が描く『生命の無常と輝き』展」(群馬県高崎市)】

群馬県の高崎市タワー美術館へ行った。

タワーよりマンションな当館、
建物より立地と作品に良さを見出したい。

展覧会は心底大好き中島潔
「生命と無常の輝き展(4月末より広島)」で、
清水寺成就院奉納襖絵他、
もはや平面ではない大きな動きを感じる作品が並ぶ。

作品の孕む大きな空気感に、
澄んだ心や音が見えた。

/アートツアラースグル
 高崎市タワー美術館の入る高崎タワー21です。うち、2フロアが美術館の展示室となっています。
 こちらのタワーは、wikipediaによると、下層階がテナント、上層階が住居で、高崎市内では2番目、群馬県内では3番目の高さを誇るのだとか。

 駅より高崎タワー21です。駅前立地この上ありません。収蔵品は主に日本画や書なのですが、広い美術館ではないため、今回は特別展のみでした。ちなみに、駅反対側の徒歩5分ほどのところに、別の館、高崎市美術館もあります。そちらは、日本・西洋の近現代作品中心です。それぞれ違った楽しみがあります。

 館の入り口です。これくらいしか写真がありません。

 中島潔「大漁」です。(※当画像はネットより拝借)
 清水寺 成就院に奉納された全4室 ,全46面の襖絵、「かぐや姫」「風の故郷」「風の故郷」「大漁」のうちの一作品になります。
 実のところ、今回の展覧会を拝見するのは2回目で、山形市の山形美術館で拝見しました。山形美術館は展示スペースが広く、全46面を拝見することができましたが、今回は数面が隠れてしまっていました。
 しかし、いいもんはいい。限られていても感動は変わりませんし、限られているなりに一部に集中して楽しむということもできます。この高崎市タワー美術館での展覧会は既に終わっていますが、2013年4月末より、奥田元宋・小田女美術館(広島)、鹿児島黎明館、福島県文化センター、長崎県美術館を巡回するそうなので、是非にご覧ください。
 【展覧会の巡回情報】

 中島潔「風」です。(当画像はネットより拝借)
 中島潔さんを一般的に「風の画家」と称しますが、確かに言い得てると思いながらも、
風という大きさで収まっていないようにも感じています。空間が凄く広い上に、空間が歪むほどの うねりがあるんですよね。動いて見えてしょうがないです。
 ちなみに、「大漁」のコメントで襖絵の数面を見ることができないと書きましたが、山形では見た数々の美人画もほぼ見ることができませんでした。すんごくすんごく良かったので、それは正直残念。ですが、その分、この作品にかじりついたのでいいとしましょう。よろしければ、山形美術館のレポートをご覧下さい。

 中島潔「春の風」です。(※当画像はネットより拝借)

【展覧会の巡回情報】
中島潔のオフィス 「アトリエウメ」

【高崎市タワー美術館】
〒370-0841
群馬県高崎市栄町3番地23 高崎タワー21
027-330-3773
【開館時間】
・午前10時から午後6時まで
・金曜日のみ午後8時まで
 (入館はいずれも閉館30分前まで)
【休館日】
・月曜日(祝日は開館し翌日休館)
・祝日の翌日、展示替期間、年末年始(12月28日から1月4日まで)
【観覧料】
・収蔵作品展200円(大学生160円)
・企画展500円(大学生400円)
・特別展(展覧会により異なる)
【アクセス】
・JR高崎駅東口から徒歩2分(駅とデッキで直通)

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