2013年1月12日

【ArtFM 島根県立美術館「松本竣介展」「常設展」 宍道湖(島根県松江市)】

松江市の島根県立美術館へ行った。

菊竹清訓氏設計、宍道湖畔に位置する当館、
夕日の名所としてミシュランに輝く。

展覧会は、36歳没、当地に眠る松本竣介展と
作品充実の常設展。

松本竣介作品の古い漆喰の様な白さに心が締めつけられるが、
常設展の漆器のツヤと画中の美女の艶が
夕日以上に心をほぐした。

/アートツアラースグル

 島根県立美術館の正面です。国際空港!?と思わせる程、ずいぶん立派なつくりでした。 


 館内にも空港っぽさが漂います。外に見えるは宍道湖(しんじこ)です。「一日いっぱいのシジミじるぅ~♪」が頭に浮かびました。ご存知ですか?NHKの朝ドラです。

 天井のこのカーブがたまりません。


 2階です。ロダンの「ヴィクトル・ユゴーのモニュメント」がお出迎えをしてくれます。このフロアは常設展示のフロアで、5つの常設展示室があります。

 展示室1(絵画)です。

 入って即お出迎え、狩野永岳「泰山観日・挙杯問月図屏風」です。しばらく見とれてしまいました。

 伊藤若冲「鶏図」です。まだまだ逸品が続きます。

 石本正「裸婦立像」です。仏像のような立ち姿に対してこの表情、正直言ってエロいです。アトリエというより和室が思い浮かびます。ロマンポルノが頭の中に浮かびました。すみません、思春期で。 

 石橋和訓(かずのり)「美人読詩」です。「美人」と書くだけあって、その美しさに釘付けになります。

 アレクサンドル・カバネル「若い女性の肖像」です。「ヴィーナスの誕生」といいこの作品といい、アカデミズムの何がいけないんだ??と思わされます。みんな大好き印象派の敵役ですが、私はとっても好きです。

 ジャン=ジャック・エンネル「金髪の若い女性の肖像」です。東京 八王子の村内美術館で出会って以来、大好きになりました。それにしても、この美術館には多くの看板娘がいるなぁと感じます。

 こちらも看板娘??小泉清「裸婦」です。ルオーや森田茂との近さがたまりません。ちなみに、小泉清のお父さんは小泉八雲、ラフカディオ・ハーンです。

 藤田嗣治「サーカスの人気者」です。私の中では「人と猫」のイメージのレオナール・フジタ。ワンコだけというのは初めてでした。

 コロー「舟渡し、ドゥエ近郊」です。こういった作品もあります。

 展示室2(版画)です。

 展示室3(工芸)です。

 小島 四代 漆壷斎「双鶴図蒔絵棗」です。この展示室の作品群、心惹かれるものばかりでした。

 小島 六代 漆壷斎「蝶蒔絵棗」です。いかがですか?茶席にこの品が現れると・・と考えると楽しくなります。

 大谷歓到「大山夏山棗」です。

 初代 勝軍木庵(ぬるであん) 光英の印籠です。私、かなり印籠が好きなんですよ。この制約された空間に施された見事な細工。毎度心動かされます。

 展示室4(写真)です。

 展示室5(彫刻・小企画)です。遠藤利克「エピタフ(円筒状の)」のみが1品、ドカンと設置されています。

 美術館よりの眺め、宍道湖の夕日です。この時間、皆さんが湖畔に出て夕日を眺めていました。

 結構お気に入り。真ん中の人を見落とさないで下さいね。 


 日没後の美術館です。

 松本竣介「Y市の橋」です。キューブのような単純化がなされた建物と白さが印象に残ります(※当画像はネットより拝借) 。

 松本竣介「立てる像」です。荒廃しているかの如き背景とど真ん中に立つ自身。孤独感や志も感じます(※当画像はネットより拝借)。 

 群馬県の大川美術館の所蔵品、松本竣介「運河風景」です。すごく惹かれました。
 実のところ後日 大川美術館へお邪魔したのですが、この作品など幾つもの作品が日本各地を巡回している為、再会することはできませんでした。またお邪魔しようと思います(※当画像はネットより拝借)。

2 件のコメント:

  1. 昔、行った事がありますよ!! 目の前が宍道湖があるので素晴らしかったけど!! 松江といったら、他には松江城があるくらいで(^^)。県庁所在地とは思えないくらいに、落ち着いた街ですね(*^▽^*)

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  2. そうですよね。他には・・ないです(笑)。

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