2013年2月20日

【ArtFM 国立国際美術館「エル・グレコ展」「なかそら -空中空- 宮永愛子」(大阪府大阪市)】

大阪市の国立国際美術館へ行った。

シーザー・ペリ設計の当館、
特異にも地上にほぼ建屋がない。

展覧会は「エル・グレコ展」で、
歪曲で画面の動く作品が次々現れる。

ジーザス・クライスト・スーパースター。

劇場を詰め込んだような
止まって見えない作品群から、
まんまミュージカルな音や歌が響いていた。

/アートツアラースグル
(国立国際美術館の地上部分です。
表立って見えるのはこれだけ。
大半は地下に埋まっています。
ちなみに、このような館は特異ながら、
他にないわけではありません。
例えば、滋賀県のMIHOミュージアム、
香川県直島の地中美術館、など。
双方、建屋だけで相当楽しめる美術館で、
かなりオススメです。
ただ、当館のように都市部にはありません。
思い切って訪問して下さい。

(右に映る建物は大阪市立科学館でして、
美術館は左側のオブジェ(?)と
少しの建屋だけです。
ちなみに交通アクセスは
地下鉄肥後橋駅が最寄りながら、
大阪駅からも徒歩圏内です。
実際に私はキャスターバッグをゴロゴロいわせながら
大阪駅まで歩きましたが、
せいぜい20分といったところでした。)

(館内です。
右上に見えるはジョアン・ミロ、
中央に、ちょっと見にくく恐縮ですが、
アレクサンダー・カルダーの作品があります。)

(ジョアン・ミロ「無垢の笑い」と
アレクサンダー・カルダー「ロンドン」です。)


(ジャコモ・マンズー「枢機卿立像」です。
大きさは等身大くらいでした。
ちなみに、宮城県塩釜市の菅野美術館には
小さい枢機卿が、
岐阜県岐阜市の岐阜県美術館には、
相当大きな枢機卿がいらっしゃいます。

(李禹煥(リ・ウーファン)「関係項」です。
こちらの作品をパッと見て、
李禹煥!!と感じる今、
2年前に比べて成長したなぁと実感します。)

(こちらは須田悦弘「チューリップ」です。
目立たぬところに作品があります。
当作品、なんと木製です。
千葉市美術館での
個展の写真がありますのでご覧下さい。
かなり驚きますよ。

(エル・グレコ「無原罪のお宿り」です。
3m50cm近くもある作品で、
当展覧会の目玉です。
全体に渦が見えます。
私はしゃがんで眺めていたのですが、
その為か躍動感が倍増し、
巨大な洗濯機の底で
揉まれているかのような感覚を得ました。
ぜひ見たい作品です。
※当画像はネットより拝借)

 (エル・グレコ「キリストの復活」です。
当展覧会で私が最も心ひかれたのが当作品でした。
理由は、ミュージカルそのものだから。
動いているようにみえるというか、
完全に動いていました。
私の勝手な解釈ですが、
多分、無理に引き伸ばされるなど歪曲ある人物を
無意識に正常な比率で認識しようとする為、
「歪曲=動き」として捉えているのではないか??
と思います。
もう歌えや踊れやです。
これほどに聴覚が刺激された作品は初めてでした。

ちなみに、私はかつて、ミュージカルが大好きで、
オペラ座の怪人を日本で3回、ブロードウェイで1回、
美女と野獣も日本で3回、ブロードウェイで1回、
レ・ミゼラブルは日本で2回、カナダで1回、
等などとかなリハマっていました。
なので、ミュージカルが即頭に浮かぶわけです。
ただ、レポート中の
ジーザス・クライスト・スーパースターは、
実のところ映画で見ただけで、
舞台を見たことがありません。
これを契機に、
機会があればぜひ見に行こうと思いました。
※当画像はネットより拝借)

(こちらから5枚、
宮永愛子さんの個展「なかそら -空中空-」です。
常温で昇華してしまうナフタリンを素材とした作品で、
幻というか、はかなさというか、
もの悲しい感覚を得ます。 )



(余談です。
暗いですが右奥に見える女性、
一眼レフを持っているのですが、
レンズには金色に光る「N」マーク、
カメラボディには「D800」が記されていました。
おそらく20代前半の方ながら、
高額カメラに高額レンズを持ち歩いていらっしゃいます。
正直、うらやましいです。)


(さて、乗った電車です。
前日、大津の琵琶湖近辺を走る
京阪電車の石山坂本線に乗りました。
車両は「日本昔ばなし」色です。)

(大阪から次に向かった地は
北海道の東端、根室です。
神戸空港から千歳空港まで、
ターボプロップ機の
ボンバルディアQ400に乗りました。
そして乗り継ぎ。
千歳から根室中標津空港まで・・
なんだったっけ?忘れました。)

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